【室蘭】女性が関わる問題や男女平等のあり方について考える「男女平等参画プラザ祭2012」が24日、室蘭市輪西町の市民会館で行われた。前千葉県知事の堂本暁子さんや青山剛市長らが、女性の視点3 件を取り入れた防災対策などについて討論した。

 東町の胆振地方男女平等参画センター(ミンクール)内の同プラザで活動する7団体が実行委となり主催。過去4回は映画の上映会を開いていたが、今年はプラザ開設5周年を記念し「まちづくりと防災~人権の視点から~」と題してシンポジウムを企画、約130人が来場した。

 基調講演した堂本さんは、東日本大震災の被災地で避難所に間仕切りや更衣室が無く、女性が着替えや授乳に苦労したことなどに触れ「平時から男女平等が実現し、障害者や高齢者への配慮ができている社会は災害にも強い」と強調した。

 続いて、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者保護などに取り組む室蘭のNPO法人ウィメンズネット・マサカーネの野原ひろみ理事長と青山市長を交えてパネル討論。野原さんは「行政の手が回らない細部の支援を民間団体が担うなど、役割分担が重要」と指摘。青山市長は「市の防災会議などで女性の登用を進めたい。市民も防災のあり方について積極的に声をあげてほしい」などと話した。(権藤泉)

「女性の視点で防災対策を 室蘭」@北海道新聞(06/25 16:00)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/382701.html

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「■ 室蘭で男女平等参画プラザ祭、災害復興に女性視点重要」@室蘭民報

【2012年6月25日(月)朝刊】

 男女平等参画プラザ祭2012(同実行委主催)が24日、輪西町の室蘭市民会館で開かれた。同プラザ5周年記念事業には市民約130人が参加。男女共同参画と災害・復興ネットワーク代表の堂本暁子・前千葉県知事が基調講演し、男女平等参画の視点を踏まえた防災の在り方について関係者がパネルディスカッションした。

 第1部は堂本氏の基調講演。東日本大震災の被災地訪問を踏まえ、避難所運営が男性中心な点や着替えのための間仕切りがない、食事作りの担い手が女性に偏ったり、生理用品の配布が男性で受け取りづらい―など、女性特有の悩みが噴出した実態を報告。「被災者の声を反映させることが本当の意味での男女平等参画。平常時から参画が実現する地域づくりが結果的に災害に強いマチになる」と述べ、女性や障害者などへの配慮を含め女性の視点を生かすべき―と述べた。

 続く第2部は堂本氏、青山剛室蘭市長、NPO法人ウィメンズネット・マサカーネの野原ひろみ理事長によるパネルディスカッション。テーマは「まちづくりと防災~人権の視点から」

 青山市長は「非常時に超法規的措置がどこまで認められるか判断は難しい。日ごろより市民との密な連携がいざというときに大きな力になる。あらゆる場面を想定した体制づくりが必要」と述べた。堂本氏は「非常時における市長の裁量は大きい。防災計画の見直しも、ハード、ソフト両面で室蘭の独自性を出してほしい」と期待。その上で「行政の役割はいかに情報網を整えておくか。例えば視覚、聴覚障害者などがどこに住み、誰が助けに行くのか事前に決めておく。家族構成が少ない時代、地域で助け合えるのが21世紀の地域づくり」とまとめた。

 野原氏は、女性が避難所でレイプ被害に遭った事実を報告し「地域コミュニティーは重要だが、日常が非日常になったとき起きない前提のことが起こりうる事実を知ってほしい」と述べた。

 プラザ祭は、胆振地方男女平等参画センター(東町)を拠点に活動する7団体でつくる、男女平等参画推進プラザが男女共同参画週間(23~29日)に合わせて毎年開いている。
(野村英史)

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/06/25/20120625m_02.html
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