災害リスク削減とジェンダー主流化シンポジウム~災害と女性 世界の流れ・日本の流れ~」(2013年6月8日開催)報告を、「男女共同参画と災害・復興」ネットワークから寄稿していただきました。

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さる6月8日に、城西国際大学ジェンダー・女性学研究所と「男女共同参画と災害・復興」ネットワークの共催で、城西国際大学紀尾井町キャンパスで開催されたシンポジウム「災害リスク削減とジェンダー主流化シンポジウム~災害と女性 世界の流れ・日本の流れ~」は、多くの方にご参加いただき、活発な議論を展開することができました。

内閣府から別府審議官が出席され、5月に公表された「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」について、積極的に活用して欲しいと挨拶されました。多くの女性たちの経験と知識を取り入れ、積極的な「取組指針」になっていると思います。皆様もぜひ参考になさってください。
http://www.gender.go.jp/policy/saigai/shishin/

今回のシンポジウムのテーマのひとつは「世界の流れ」ということで、5月にジュネーブで開かれた第4回防災グローバル・プラットフォーム会合の報告でした。この会議で、私たちにとって重要な決定は2005年の神戸に続いて2015年の第3回国連防災世界会議が仙台市で開催されることです。その際、2005年神戸の会議で採択された兵庫行動枠組(HFA)以後の新たな枠組が採択されることになっています。

一人目の報告者はIUCN(世界自然保護連合)の古田尚也さん。兵庫行動枠組の根幹を成す、「災害リスク削減(Disaster Risk Reduction; DRR)」と環境の関係についての報告でした。HFAで指摘されているように、災害リスクの削減のために健全な生態系や生物多様性を保つことが重要であり、さらには生態系を活用したDRR方策はコンクリート等の人工物による対策に比べて安価で、災害時でなくてもメリットがあることなどが指摘されました。

二人目はJAWW(日本女性監視機構)代表で、当ネットワークのメンバーでもある田中正子さん。国連女性の地位委員会(CSW)における、自然災害とジェンダーについての決議などを追いながら、その変遷について紹介し、最後に東日本大震災を受けて日本政府が提出した決議に言及しました。

三人目は「男女共同参画と災害復興」ネットワーク代表をしている堂本です。第4回防災グローバル・プラットフォーム会合でのジェンダー関係の取組を紹介しました。「兵庫行動枠組2―変化を起こす女性たち」というタイトルで開かれたイベントでは、活発な議論の中で、女性が過剰に弱者としてのみ扱われていることなどが指摘され、「女性の経験や情報を活かせるよう、トップダウンではなくボトムアップの流れを作らなければならない」という意見が出されました。会合の最終日には、2015年仙台における第3回国連防災世界会議に向けて、国際的に連帯しながらポストHFAの策定に向けた活動することを提言しました。

第2部では、奥山恵美子仙台市長のビデオメッセージを上映したあと、国連防災世界会議に向けた仙台市の取組を、仙台市企画局国連防災世界会議準備担当局長の寺内譲さんが紹介しました。

続けて被災3県からそれぞれ提言をいただきました。岩手県からはもりおか女性センターセンター長の田端八重子さんが復興において女性が自立できるような支援の在り方について、宮城県からはせんだい男女共同参画財団理事長の木須八重子さんが男女共同参画センターの立場から、福島県からはNPO法人ウィメンズスペースふくしま副代表の小倉久美子さんが原発事故被害を受けた福島県の復興について、それぞれの被災地の状況からの提言が出されました。

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