「福島の女性、海女らと交流」@YOMIURI ONLINE三重
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鳥羽など訪問
東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故で福島県飯舘村から福島市内に避難している佐野ハツノさん(63)が21日、鳥羽市相差町の海女小屋「はちまんかまど」を訪ね、海女頭の野村禮子さん(80)をはじめ地域の女性らと交流した。地域で頑張って活動している女性同士を交流させようと、県などが企画した「ハツノさんが歩く!村のおんなツアー」の一環。女性たちは互いの努力をたたえ合った。
佐野さんは約20年前、村主催の女性海外派遣事業の第1期生としてヨーロッパの農村生活を体験し、帰国後は村の農業委員会会長などを務めた。農業体験もできる民宿を始めた頃、大震災に遭った。原発事故で村は計画的避難区域に指定され、住民全員が避難し、佐野さんは福島市内の仮設住宅に住みながら他の住民の世話役も務める。一人暮らしの高齢者に古い着物をリフォームすることを呼びかけるなど、避難所生活を送る女性たちが互いに支え合う活動をしている。
いいたて復興計画村民会議の副委員長でもある佐野さんは「までいの暮らし」を呼びかける。「までい」は飯舘村の言葉で「手間暇を惜しまず」「丁寧に心を込めて」という意味。震災からの復興の中で大切なものを見つめ直す飯舘流のスローライフとして注目されるようになった。
この日は、鳥羽市や多気町の女性ら30人も参加、海女小屋で焼きガキ、サザエなどを食べながら交流した。野村さんは「津波の心配をしながら毎日、海に潜る私たちには福島の皆さんの苦労が分かる」とあいさつ。その手を取った佐野さんは「高齢の海女さんたちが冷たい海で頑張っていることを、福島の仮設住宅の住民にも伝えたい」と応えた。
佐野さんは多気町、津市美里町も訪ねて地域の女性らと語り合った。22日は津市の県男女共同参画センター「フレンテみえ」で開かれる「2011年度農山漁村のつどい」で基調講演する。
(2012年2月22日 読売新聞)
協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
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