東日本大震災の発生から1年が過ぎた。被災地を忘れないための催しが各地で開かれ、今後も開かれる。ここでは宮崎市で26日にある「女性の視点での東日本大震災フォーラム」を紹介したい。

「女性の視点で」というのがミソだ。主催するNPO法人・みんなのくらしターミナルの代表理事、初鹿野聡さんは、理由を次のように語る。

震災後、東北地方で支援活動を続けるうちに感じたのは「復興に関して女性の意見が反映されにくい」風土だった。話し合いの場に出てくるのは男性ばかり。いわば「家長」としての男性の意見は、モノなどハード面に傾きがちで「支援するうえで、女性がどんな要望を持っているのか知る必要がある」と思った。

そこで、宮城県気仙沼市の女性グループ「気仙沼おとひめ会」に、女性の考えを知るためのアンケートをしてもらった。会の11人は1月からわずか1カ月半で、市内の10~90代の女性600人から回答を集めたという。

アンケートは、震災後にありがたかった支援内容、復興に必要なこと、公営住宅に必要と思う機能などを問うた。「女性が復興や社会参画を進めるのに必要な環境は」の問いには、半数以上が「働ける場所」と答えた。

初鹿野さんはおとひめ会に、子育て支援や高齢者、障害者らを地域で支える「地域包括ケア」を実現してもらおうと考えている。現地の行政にも援助を呼びかけた。「これがモデルになれば、女性の雇用につながる。周辺の被災地にも広がればいい」と期待する。

フォーラムはアンケート結果を基に、おとひめ会の吉田千春会長ら2人を現地から招き、復興支援のあり方を考える。日向灘沖地震の可能性がある宮崎にとって、どんな備えをすればいいかを考える意味もある。無料で当日参加も可能。26日午後2時半、宮崎観光ホテルで。問い合わせは0985・88・1057。<宮崎支局長・池田亨>

毎日新聞 2012年3月12日 地方版

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120312ddlk45070262000c.html

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