9月22日、連続学習会の第一回が開催された。講師は前川典子さんと浅野幸子さん。前川さんは、ダイバーシティ研究所理事・研究員であり、東日本大震災では「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)」の仙台本部において、多様性の視点による避難所支援プログラムのコーディネートに携わった。

3月末から6週間、450カ所近くの避難所で支援活動を続けた。被災地では、女性をはじめ、高齢者や要介護者、子ども、障がい者、外国人などに配慮した画一的な避難所運営がされていたとはいえない、というのが前川さんの率直な感想だ。避難所での支援は、土地柄や被災者にあった多様なものであって良いが、最低限の配慮は等しくされることが必要で、そのためには人の多様性やそれぞれの多様なニーズを重視した視点での環境改善・事前の防災訓練が必要だと指摘していた。

また広域災害時には専門家による少数者支援だけでなく、被災地域の住民自身が地域の中の少数者に配慮できる仕組みづくりが重要だと訴えていた。

阪神淡路大震災後に4年間、復興まちづくり支援に携わった浅野さんは、災害時に想定される災害弱者への必要な物資の不足・心身の負担などの様々な困難を詳しく説明。マイノリティーの視点を取り入れた防災計画を確立することが不可欠であり、防災分野での男女共同参画の進展が必要だと話していた。また防災計画は地域で共有すること、普段から個人が少数者を認識することが大切だと強調していた。

参加者から指定外の避難所に避難するなど不測の事態に対応するには何を意識すべきか、防災計画の中で自分たちの避難所を事前に体験し、問題点を探してみるのはどうかなど、質問や提案なども多数あり学習会は充実したものだった。

最後に二人の講師からは、災害弱者には地域と災害弱者同士のコミュニティーの「縦と横のつながり」が必要であるという共通のキーワードがあげられた。第二回は10月5日に開催予定。

連続学習会チラシ

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