宮城県警に2011年に寄せられたドメスティックバイオレンス(DV)の相談は1397件で、前年に比べて49件増えたことが同県警のまとめで分かった。そのうち東日本大震災に被災したことが原因と考えられるケースは99件にも上り、全体の相談件数を引き上げた要因となった。
震災によるDVの相談内容は「震災で子どもを失い、夫が精神的に不安定になり、暴力を振るわれた」「震災のストレスで夫の酒量が増え、殴られた」など、いずれも深刻だった。
沿岸部の被災地を管轄する警察署のうち、石巻署(17件)や仙台南署(16件)などで相談が多かった。
DVがエスカレートして、裁判所が出した接近禁止や退去などの保護命令は88件で、前年よりも13件増えた。
県警生活安全企画課は「DVは重大な事件に発展する可能性があるので、早めに相談してほしい」と呼び掛けている。
宮城県が開設した相談電話「ホットライン・みやぎ」には11年9月1日から12月31日までに255件の相談があり、そのうちDVに関連する相談は20件だった。
「自宅が被災して仮設住宅に入り、夫と同じ部屋で過ごす時間が増えて不和が生じた」など、ここでも震災が原因となったケースが目立った。
県は3月に策定する「県DV防止基本計画」(12~14年度)に被災地での相談体制の充実と被害の通報促進を図る。約50カ所にある仮設住宅サポートセンターと各相談機関との連携を目指す。
「ホットライン・みやぎ」は月~金曜(祝日・休日を除く)の午前8時半~午後4時45分。連絡先はフリーダイヤル(0120)933887。
2012年02月04日土曜日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120204t13037.htm
協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
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