「女性の消防団員10年間で3割増」@YOMIURI ONLINE山口

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20120216-OYT8T01055.htm

 

県内の消防団で女性団員が増えている。高齢化などで団員が減少するなか、女性はこの10年で約3割増加。特に、東日本大震災後は防災意識が高まり、女性団員の活躍の場が広がっている。

 

「報知器はありますか」。昨年11月5日、岩国市内の商業施設前。同市消防団の坂田芙美さん(28)が火災報知器の設置を呼びかけた。坂田さんは元保育士。昨年4月末から、被災地の宮城県沿岸で防犯ブザーを配るボランティア活動などを通じて防災の重要性を実感し、帰郷後消防団への入団を決意。昨年9月に団員の辞令を受けた。

 

辞令交付式には、坂田さんのほかに20~30歳代の女性2人が臨んだ。市によると、女性が3人同時に入団するのは珍しいという。

 

県防災危機管理課によると、県内の消防団員は1万3547人(昨年4月1日現在)で、10年前より949人減った。高齢者の大量引退に加え、地元で働きながら消防団活動に携わることができる自営業者や農家が減ったことも要因とみられる。

 

一方で、女性団員は10年前の296人から約3割増えて387人(同)となった。同課は「市町が日中も地域にいることが多い主婦やパート従業員らに参加を呼びかけた成果」とする。

 

震災後はさらに女性団員の増加傾向が強まり、活躍する場も広がっている。例年1~2人の女性団員が入団する下関市消防団には、今年度10人が入った。

 

周南市消防団にも今年度4人が入団。後方支援だけでなく、火災現場の最前線でも活躍しており、市は「消防活動に必要な戦力」と期待する。

 

1966年頃、県内初の女性消防団員が誕生した和木町でも団員の1割を占める女性が火災現場の交通整理などで活躍している。

 

女性を含めて減少傾向の山口市は、年に1回だった募集を08年度から2回に増やし、女性や若者の採用に力を入れている。

 

山口大の瀧本浩一准教授(防災システム工学)は「震災を教訓に広報や災害予防などの重要性が見直されており、女性は様々な場で活躍できる。行政は受け入れ態勢を整え、人材育成など対応を急ぐべきだ」と指摘している。

 

(2012年2月17日  読売新聞)

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