「県内女性消防団員急増3年で2.4倍 大災害時の役割見直しも」@福井新聞
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(2012年2月17日午前8時46分)
福井県内で女性消防団員が急増している。2008年4月には71人だったが、昨年10月には170人と約2・4倍に増えた。東日本大震災を受け、大規模災害時の被災者への支援態勢の充実が求められる中、各消防機関は女性20+ 件団員の活躍に期待を寄せている。
(重森昭博)
県危機対策・防災課消防保安室によると、県内の女性消防団員は2000年~08年は60~70人で推移していた。05年に国が防災基本計画に女性消防団員の参加推進を盛り込んだことから、各市町などが消防団の定員数を増やすよう条例を改正したり、女性団員の活動指針を整えるなどし、受け皿づくりが進んだ。
これにより、09年4月に嶺北消防本部内の消防団に一挙に27人の女性が入団した。10年3月には若狭消防本部内に女性団員7人が誕生し、昨年4月には敦賀美方消防本部内の消防団にも26人が加わるなど、女性団員は急増した。
永平寺町消防本部は09年、重機オペレーターや医師、看護師など職業上の技術を消防団活動に役立てる「機能別消防団制度」を創設。管内にある福井大医学部看護学科の女子学生6人を、機能別消防団員に委嘱した。
学生たちは大規模災害時、避難所などで救護活動に当たる。現在は医学科と看護学科合わせて21人の女性がおり、訓練などにも参加している。
同消防本部は1994年、県内に先駆けて女性だけの分団を新設した。以来、女性団員の増加とともに県内の多くが女性分団を設けるようになった。
県内では現在、火災などの際に女性団員を現場急行させることはない。女性団員の活動は消防のイメージアップや防火意識の啓発、応急措置の指導などに限っている。
ただ、東日本大震災以降、女性被災者特有の悩みに対応できる人材の必要性も叫ばれており、各消防局・本部では大規模災害時の女性団員の役割の見直しをはじめ、活動の一層の充実を図りたいとしている。
敦賀美方消防本部は「今後、大規模災害時に女性団員だからこそできる活動規定をつくっていきたい」と話す。26人の女性団員全員を「応急手当指導員」に認定している嶺北消防本部は「住民の応急手当ての知識を高めれば、大規模災害に備えることができる。新年度から応急手当ての講習回数を増やすことにしており、女性団員たちに指導力を発揮してほしい」とする。
永平寺町消防本部は、機能別消防団員の福井大の学生たちに「災害時には医師や看護師の卵として、知識を生かしてフル回転してくれるはず」と期待を込める。
全国では、消防団員数が減少する一方、女性消防団員は本県と同様に増加している。昨年4月現在の全国の女性消防団員は1万9577人。
協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
URL:www.oxfam.jp