昨年の大震災後に、東日本大震災女性支援ネットワークの皆様から頂きましたご支援、ご協力に感謝いたします。

私達は、昨年4月に郡山市内の女性グループと共に、避難所内に女性専用の居住スペースの確保や相談コーナー設置の要望書を提出し、その後は避難所内での女性専用スペースの運営、仮設住宅での「ホッとカフェ」の開設、電話相談等をしてきました。

活動を始めたばかりのころに、被災された方々の気持ちや生活等を写真にして思いを伝える、というフォトボイスのお話をうかがい、会としてお手伝いしようという事になりました。実際に始まるまでには少し時間が経過して、予定していた人の都合がつかなくなったり、伝えたいものや事、場所がなくなったりしましたが、参加された方々からは自分の気持ちを表すいい方法だし、政策提言のワークショップに参加したことは、フォトボイスの先が見えて良かった、また人とのつながりができたなどの意見をいただいています。その後、貴ネットワーク、OXFAM様を通じ、フォトボイス・メンバーにはカメラを、会としても相談事業にもパソコンの寄贈を受け、それらは現在大活躍をしていて助かっています。

こうしてみますと、日々、ネットワークとのつながりがあり、まことにありがとうございました。

放射能のため収穫されない柿.郡山(撮影:丹羽麻子)

 

福島県では、目に見えない不安に駆られ、200万県民の約1割が全国に避難し、言葉、気候、習慣の違いにストレスを感じた生活を余儀なくされ、地域や人心の分断が起きて、誰もが何となくモヤモヤした気持ちを抱きながら生活しています。

今年2月から開始した内閣府の「東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力相談事業」で、当会は福島県での電話相談を引き受けてきましたが、今なお1日平均10件以上の電話が、県内はもとより全国からかかってきています。

生活が一変した酪農家、農家、漁業関係者の家族間での軋轢、進まぬ地域の除染、再生への怒り、放射能への不安から病んでしまった女性など、解決への長い道のりを考えると相談を受けていて無力感、疲労感にさいなまれる毎日ですが、相談窓口があることで、情報・知識が得られ、前に進める女性がいることが救いとなっています。

長い時間がかかりそうですが、今後とも皆様方のご活躍を祈念しますと共に、ご支援ご協力を宜しくお願い致します。

女性の自立を応援する会(福島県郡山市)代表 苅米 照子

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Oxfam

協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
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