【2012年度】

研修プロジェクト

男女共同参画・多様性配慮の視点に基づいた防災体制づくりの研修を実施しています。
災害・復興への支援や調査の経験を積んできた専門家が、災害時に男女が直面する課題とその対応、支援活動の好事例、地域防災へ男女共同参画を促進するための手法などについて、実践的な情報提供をしていきます。

対象は、地方自治体職員(危機管理・防災、男女共同参画、保健・福祉担当など)、女性関連施設職員(都道府県・市町村が設置する男女共同参画センターなど)、相談員などの専門職、審議会や懇談会等の委員、地域活動・市民活動のリーダーなどです。
また、講師養成講座もおこないます。

◆最新の活動 >>> 研修プロジェクト活動報告(2012年6~10月中旬)

 

政策プロジェクト

これまでまとめてきた復興政策・防災計画への政策提言を国や自治体に働きかけつつ、特に根強い「世帯主主義」やDV 問題等に焦点をあて、他のプロジェクトや関連女性団体とも協力していきます。

◆最新の活動 >>> 最新の復興政策・防災計画への政策提言

 

調査結果

「支援者調査」「災害・復興時における女性と子どもへの暴力」調査により、震災・原発事故など災害に関する女性の経験を明らかにします。これらの調査結果は報告会などで報告していくとともに、研修プロジェクトのプログラムに取り入れることや、防災・救援・復興政策にジェンダー視点を反映する政策提言にも活かしていきます。

◆最新の活動>>> 『東日本大震災における支援活動の経験に関する調査報告書』

 
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【2011年度】
※2011年度の活動は終了し、2012年度、今までの活動をふまえ内容を再編成して活動を行なっています。

支援チーム

●ボランティア派遣

支援チーム では、被災当事者のみなさんとりわけ女性や子ども、外国籍の方などの「多様なニーズ」に応える支援団体を応援したいと考えています。 そこで、被災地の女性支援団体の皆さんと相談し、現地の団体を受け入れ先として人材とスキルの提供を行うこととしました。女性が女性を支援する取り組みです。

●支援コーディネーション

被災地の女性支援を行う団体と連携したい被災地以外の団体とのコーディネーションに取り組んでいます。現地女性のニーズにきめ細かに対応できたらと考えています。

 

メディアチーム

●調査実施の背景

被災地では、避難所であれ復興の場であれ家庭内の決断の場であれ、発言権や決定権は男性にゆだねられている場合が多く見られる。ときには、彼女たちが意見を主張することも許されない風潮や文化もあるようだ。日本社会全体もいまだ似たような状況であり、女性たちが要望や意見を発信していくツールとして、さまざまな形態のメディアを活用していくことが必要である。

●目標

– 被災地の女性たちが自分の意見を発表する力を得て、その発表の場を確保すること。
– 被災地で顕在するジェンダー問題を拾い上げて、全国的にも検証していくこと。ジェンダー観点に敏感な社会と政治を求めていくこと。

●活動概要

– 彼女たちの声を記事や写真やインターネットテレビを介して発表することを目的に、記事の書き方や、写真の撮り方、インターネットテレビの配信の仕方などを学ぶワークショップや研修を開催。
– 女性たちの作品(声)は当ネットワークのホームページやニュースレター(紙媒体)に掲載したり、ネットで定期的に配信する。
– 将来的には、この能力や技術が就労へとつながることを望み、女性だけのメディアセンターをそれぞれの地域に設立することを目指す。
– その場所が、女性たちが集まり、お互いの体験・経験を共有し、直面する問題に取り組んでいく場となること。
– 特に彼女たちが直面する問題については、記者会見や懇談会をとおして既存メディアの協力を得て、主流社会へと提起する。

 

調査チーム

●調査実施の背景

現状では、女性の被災経験や避難生活におけるニーズは十分に把握されているとは言い難く、復興計画に活かされようともしていない。特に、被災した女性の視点からの情報が不足している。被災した女性のニーズを把握するために、被災後に見たことや経験したことを女性自身の視点からの声として明らかにしていく。

●目標

– 大震災における女性の経験を信憑性のあるデータとして収集して広く伝える。
– 調査参加者自身が、支援や復興(生活再建・まちづくり)のあり方の問題点を分析し、避難生活やその後の生活環境改善に向けた対応策を提案する。
– データに基づいて、災害防止、支援、復興政策にジェンダー視点を反映する政策提言を行う。

●調査計画

支援者の声をきく調査
参加型アクション調査
など

– 調査参加者の個人情報保護や二次被害防止などの人権保護のため、チームメンバーの所属する研究機関の調査倫理審査委員会の審査・承認を経ての調査である。
– 参加型アクション調査 – 「調査する側」と「調査参加する側」が可能なかぎり対等な関係を志向しながら、共に何を調べ記録し、どんな行動へつなげたいかを考え実践する調査。日本ではあまり行われていない。

●調査結果の活用

– 調査参加者(被災経験された方、支援者)など調査に関わった人たちと共に結果を分析する
– 私たち(被災者)が望む「防災計画」、「避難所の運営マニュアル」、復興計画など作成、実践

 

研修チーム

●背景

現地で支援活動に従事するNPOやNGO、ボランティアの派遣・調整・受入れ団体の業務は多岐にわたり、ジェンダー・多様性の視点を取り入れた活動や案件形成までを団体内だけで行うことは困難である。研修チームは、事業実施上の現場で可能な工夫、事業計画やモニタリングの方法について提案や、ボランティア向けの研修を通じて、ジェンダー・多様性配慮を震災支援の中で主流化させる。

●目標

– 被災地で直接支援に従事するボランティアに対して、ジェンダー・多様性への配慮を呼びかけるための「活動ガイドライン」を配布する。
– 被災地で求められる対人支援のスキルを高めるための研修を、社会福祉協議会や災害ボランティアセンターと合同で実施。
– 緊急対応から復興への時期、また季節によりニーズが刻々と変化する現場で当事者や支援者が気をつけることのヒント集の発行。ジェンダー・多様性の課題だけでなく、避難生活を送る上で必要なことを広く扱う。
– JCNジェンダー・多様性チームの一員として、ジェンダー・多様性関連分野で活動する他団体との連携し、JCN参加団体への各種情報提供。

●活動概要

– ボランティア向けの研修(活動ガイドラインの作成,ボランティアスキルアップ講座の開催)
– 地域の住民リーダー向けの情報発信
– 支援団体へのコンサルテーション
– ネットワーキング

【Support Team】

Volunteer Dispatch Program

The Support Team aims to assist those organizations acting to meet the needs of the disaster victims, especially women, children, foreign nationals, and other people with diverse needs.

We discussed with members of support groups for women in the Tohoku region and decided to offer human resources and skills to assist the people in need with the partnership of local NGOs. We just began recruiting volunteers to join this women's peer support project.

Check details here >>

Coordination Among Organizations

We coordinate support groups for women in the disaster-stricken prefectures and organizations outside the area. Through the cooperation, we hope to meet the needs of women experiencing hardships in Tohoku.

【Media Team】

Background

In the disaster-stricken prefectures, it is often the case where men's voices are heard or men have the decision-making power, be it evacuation shelters or in the reconstruction processes, or in the homes. There seem to be local culture and climate that forbid women from speaking out at times. The Japanese society as a whole remains the same. We need to create an environment where women can make the best use out of various kinds of media to transmit their opinions and demands.

Goals

That women affected by the disaster gain resources to speak out and to create opportunities to do so.

That we act responsively on gender-related issues prevalent in the disaster-stricken areas and look at the rest of the nation. That we pursue a gender-sensitive society and politics.

Activities

Holding workshops and seminars for women to learn how to write articles, to take photographs, and to broadcast online TV so that they can express their opinions via diverse media.

Publishing women's works - their voices - on theRise Together website and newsletters (hardcopy), and periodically broadcasting them on our online TV.

Aiming to establish media centers operated solely by women in various areas of the disaster-stricken prefectures, with a hope that their newly acquired media-managing skills create sustainable jobs in the future.

Makings such media centers into a place where women gather around, share their experiences and resources, and together engage in impending agendas for reconstruction.

Presenting those imminent problems women face to the mainstream society through press conferences and meetings, with cooperation of the mainstream media.

【Research Team】

Background of Research

At status quo, women's experience of the disaster and their needs in living under evacuation are hardly sufficiently examined, nor are they reflected in the reconstruction blueprint. In particular, we lack those information from the perspective of women. To grasp the needs of women under post-disaster hardships, we aim to demonstrate what they've seen and experienced through the catastrophe, as the voice of women.

Goals

We gather and disseminate reliable data of women's Research participants themselves analyze the shortcomings of the present support system for individual rehabilitation and of the wider community's reconstruction procedure, and propose guidelines for betterment of living environment in the evacuation period and beyond.

Based on thorough data, we make policy proposals that are gender-sensitive, for disaster prevention, post-disaster support system, and the reconstruction process.

Research Plans

Interview with the supporters

Participatory Action Research - etc.

* For protection of the research participant's privacy and prevention of secondary crisis, we conduct the research with the inspection and approval given by the research ethics review committee, which belongs to the research institution of the team member's association.

* In a Participatory Action Research, the researchers and the participants aim to sustain equal relationship as much as possible, and together determine and conduct what to research and record, and what actions to derive from the collected data. PAS is not widely conducted in Japan.

Application of the Research Results

To analyze the resulting data along with the research participants (people struck by the disaster, their supporters, etc.).

To design and conduct the disaster prevention programs, manuals for shelter operation, and the reconstruction project that we - those who actually experienced the catastrophe - desire.

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Oxfam

協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
URL:www.oxfam.jp