東日本大震災の津波で公民館が流された、福島県いわき市岩間町の女性住民が5日、隣接する市内東田町のなこそ交流スペースで「岩間サロン」を開いた。震災後、住民が一堂に会するのは初めて。久々の再会に、会場はにぎやかな声で包まれた。

岩間町は市南部の太平洋に面した地域で、震災当時は約90世帯約400人が生活していた。震災による津波は住宅や公民館を押し流した。7人が死亡し、3人が行方不明のままだ。住民の大部分は現在も市内外で避難生活を送っている。

サロンは、避難生活が長引くことで弱くなりつつある住民同士の結び付きを強めようと企画された。森みや子さん(63)ら世話人の呼び掛けに約30人が参加した。

参加者は、サロンを毎月第一木曜日に開設することを決めた。茶話会で近況報告し、復興に向けた動きが遅くなっていることへの不満なども語り合った。森さんは「公民館がなくなり、住民同士集まることができなかった。長い避難生活でストレスがたまっている。サロンで思いを発散し、心が軽くなれば」と期待していた。

交流スペースは「NPO法人勿来まちづくりサポートセンター」と「なこそ復興プロジェクト」が今月に開設した。サロンが外部に貸し出す最初の企画となった。
29日にグランドオープンする。

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/07/post_4420.html
 

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