1月15日、岩手県盛岡市で「私たちの復興会議~つながる、ひろがる、変える!~」(もりおか女性センター主催)が開催されました。

第1部では、奥山恵美子仙台市長が、「震災と女性たち」と題して講演。仙台市の被災状況や仙台市宮城野区での「岩切の女性たちによる防災宣言」(2010年6月)の取組などを紹介。「発災後初めのうちは男性が中心となり避難所が運営されたが、時間が経つにつれ多様なニーズが出てくるようになり、リーダーシップだけの運営は嫌煙されるようになった。避難所でも復興過程でも生活者としての女性の視点が大切」と話されました。

第2部は、「3.11からのスタート~つながる、ひろがる、変える~」をテーマとしたシンポジウムで、全国の大学生ボランティアを受け入れるいわてGINGA-NETの八重樫綾子さん(岩手県立大学生)が、震災前からの災害ボランティアセンター設置・運営のトレーニングや、がれき撤去や仮設住宅でのお茶飲みサロン運営などのボランティアの経験について報告されました。

続いて、岩手レインボー・ネットワークを主宰する私から、障害者、高齢者、LGBTなど「マイノリティ」の災害時の経験について報告。LGBTは、普段からセクシュアリティを明らかにできない状況が災害時にも現れ、「自分がレズビアンだって忘れてた」、「普段からゲイであることも同性のパートナーがいることも地元では言っていない。だから、震災があるからといって、特にゲイとして困ることはない」などの声があったことを紹介しました。

石井布紀子さん(NPO法人さくらネット)からは、東日本大震災での経験から、設置は原則7日間と定めた災害救助法の「避難所」の定義の見直しの必要性や、「不合理なわがままはよくないが、避難生活の中で『快適』を求めることはぜいたくではないはず」との指摘がありました。

当日は、岩手県内の被災地や県内外から約150名の参加がありました。

東日本大震災女性支援ネットワーク世話人 山下梓

岩手日報2012.1.17

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