世界およそ100カ国、1000を超える性的マイノリティの団体が参加する国際NGO「International Lesbian, Gay, Bisexual, Trans and Intersex Association(ILGA)」の2年に1度の世界会議が2012年12月11日~17日にスウェーデン・ストックホルムで開かれ、参加してきました。

ILGA  http://ilga.org/

私は、友人で、ネパールのBlue Diamond Society(BDS)というLGBTI団体のドゥルガ・サーパと一緒に、「LGBTと災害」がテーマの分科会を担当しました。

彼女は、ネパールでの災害の危険性と、BDSが米国国際開発庁(USAID)の援助により行った、LGBTIコミュニティ向け減災研修について話してくれました。

私は、東日本大震災で東北地方のLGBTIが見えづらかったこと、それでも見えてきた災害時のLGBTIの課題、可能な対策について等報告させていただきました。

当日は、同じ時間帯に魅力的な分科会が多く開かれていたにも関わらず、30名程が参加してくださり、会場がいっぱいになりました。その中には、アチェで2004年の大津波後にコミュニティづくりをしているゲイ男性や、地球温暖化の影響で災害リスクが高まっていると危機感をいだいているトリニダードトバゴの女性、チェルノブイリの事故の影響を受けたポーランドから来た女性、USAIDの職員等もいました。

クリスマス間近だったこと、ストックホルムは9時に日が昇り、15時には真っ暗という環境だったため、灯りがとてもあたたかかったです。

山下 梓

 
 

報告者・山下梓さんの、英語エッセイ「Beyond Invisibility: Great East Japan Disaster and LGBT in Northeast Japan」(Asia-Pacific Human Rights Information Center FOCUS September 2012 Vol. 69)を下記に掲載しています。
あわせて、ご一読ください。
http://risetogetherjp.org/?p=3439

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