震災後、2度目の3・11を迎えて、東日本大震災女性支援ネットワークからのメッセージ
東日本大震災から2年過ぎた今、被災地では様々な女性たちが声を上げ始めています。地域で新たなネットワークを作ったり、事業を始めたりという新たな動きが生まれ、女性が復興の主体として地域に活力をもたらしています。しかし、その一方で女性の雇用は進まず、最近は女性の求職者が減少する傾向さえみえています。被災女性の現 状について、よりきめの細かい把握が必要です。
また原発事故をきっかけに健康被害を避けるために各地へ避難した家庭(多くは避難母子)に支援が行き届かず、就職もままならない状態です。全国に点在するこうした離散家族、避難した人々の声を聞き、支援を急ぐ必要があります。
被災地では、DV相談が増加傾向をみせています。用地不足等から復興住宅の建設はなかなか進まず、狭い仮設住宅での生活によるストレスはより高まると考えられます。表立って声を上げられない女性の存在や、男性の孤独死、孤立死の多発も懸念されます。これまで以上に細やかな支援体制を実現することが急務です。
こうしたサポートは、ひとりひとりの被災者の生活再建を中心に置いた「人間の復興」 の基盤であり、地域生活の「主役」である女性たちは、その重要な主体です。私たち「東日本大震災女性支援ネットワーク」は、様々なかたちで復興に力を尽くす女性たちを支援し、また、困難な状況にある被災女性たちへの支援を広く訴えます。
<PDF版>こちらからダウンロードできます。>>>>2013年3月11日プレスリリース