災害とジェンダーに関する研修を開催、参加者のみなさんと一緒に
『男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針』を読みこみました

7月27日(土)、大田区男女平等推進センター「エセナおおた」を会場に、災害とジェンダー・トレーナー養成研修のフォローアップを兼ねた研修を行いました。

このテーマに関心のある方であれば、誰でも参加できる研修としてお呼びかけしたところ、33人もの熱心なご参加をいただきました。女性市民リーダーの方はもちろん、女性議員、研究者、自治体関係者、男女共同参画センター職員など幅広い参加があり、男性の方も比較的多く参加いただきました。

はじめに、東日本大震災女性支援ネットワークが作成したテキスト『男女共同参画の視点で実践する災害対策 ~災害とジェンダー<基礎編>』の紹介を兼ねて、災害とジェンダーに関する基礎学習を駆け足で行いました。主な内容は、大規模災害時の被害拡大の様子や、被災者が直面しがちな状況、地域防災活動の現状と課題、そして災害時のジェンダーに関する具体的な問題と対策の方向性、国際的な取り組み動向などです。

休憩を取ったあと、内閣府男女共同参画局が5月に公表した『男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針』を読みこみました。指針と、指針を自治体の政策・取り組みに実際に生かすために役立ててもらうために先駆的な事例とともに詳しい解説がまとめられている「解説・事例集」を見て頂きながら、この指針の検討会の委員も務めた、当ネットワークの研修プロジェクト・コーディネーターの浅野から、特に知っていただきたいポイントをお示しさせていただきました。

半日という限られた時間の中での説明となったため全体に駆け足となり、やや消化不良気味の方もおいでだったようですが、アンケートでは「男女共同参画の視点を入れることが女性のためだけでなく、地域全体のメリットになることを町会や行政に伝えることの大切さがわかった」「地域にどう落としていくかまで説明してもらい、頭に残すことができた」「地域での自分の取り組みに悩んでいたのでヒントが得られた」「初見の内容だったのですが丁寧な説明でよくわかった」など、おおむねよい評価をいただきました。

各地での政策提言活動などに役立てていただければ幸いです。なお今後は、もう少し参加者のみなさんが発言できる時間に余裕を設けるようにしたいと思います。
参加者のみなさま、お疲れさまでした。そして、開催に全面的にご協力くださった、特定非営利活動法人男女共同参画おおたの関係者とそのボランティアのみなさまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Oxfam

協力:国際協力NGOオックスファム・ジャパン
URL:www.oxfam.jp