暑さがひときわ厳しいこの8月も、講師派遣や主催研修で、各地で災害とジェンダーに関する人づくりのお手伝いをさせていただきました。そのうちの三重県と福岡県の2つを簡単にご紹介します。

▼三重県「地域リーダー養成講座」

8月10・11日は、三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」主催の「地域リーダー養成講座」に講師を派遣しました。

「そうぶんが避難所に!?いますぐ考えておきたい災害対策」というタイトルの通り、センターが入っている県の施設(そうぶん=三重県総合文化センター)が避難所となった場合を想定した研修で、周辺の地域住民リーダーを含む県内の防災に非常に関心の高い市民(男女・年齢も様々)や施設職員等が50名以上参加しました。

全部で4日間にわたる研修でしたが、初日は、施設にたまたま来ていて大地震に見舞われたという想定で、津市の避難所マニュアルに従って避難所運営のための班を作り、災害時に起こりがちなシナリオによる課題(女性・子ども・要援護者への配慮が必要な内容)を投げかけ、具体的な対策・活動を話あうという実践的なワークショップを行いました。

全4回を通して、男女共同参画課題を視野に入れた形で、地域での防災活動や避難所運営マニュアルづくりを担える人材となっていただけることを目指しています。

 

▼福岡県「災害・防災と男女共同参画に関する人材養成研修事業」

8月21・22日は、福岡県男女共同参画センター「あすばる」を会場に、あすばる、全国女性会館協議会、そして東日本大震災女性支援ネットワークの共催による、「災
害・防災と男女共同参画に関する人材養成研修事業」に取り組みました。

たいへん熱心な福岡県内の男女の地域リーダー、市民リーダー、行政職員など30人以上が参加して下さり、基礎的な内容を学ぶ座学と、2つの実践的なワークショッ
プ(女性や要援護者に配慮した避難所運営と、災害時の女性に対する暴力問題への対応がテーマ)などを通して、防災対策や災害時の活動における具体的な取り組みのあ
り方について考えていただきました。

いずれの研修においても、受講生のみなさんのひたむきな姿勢に当ネットワークのメンバーは心打たれ、逆に元気をいただいてしまいました。

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