東日本大震災女性支援ネットワークでは、11月16日、岩手県盛岡市のプラザおでって大会議室で「女(わたし)たちの復興・復幸ワークショップ in いわて」を開催しました。女性の視点をふまえた復興に関わる学習と活動する女性どうしのネットワークづくりの機会を通じて、東日本大震災からの復興に地域レベルで関わる女性たちのエンパワーメントを目的としたものです。

参加者は、もりおか女性センターが主催した「思いを力に変える、女性のためのエンパワーメント塾」を修了し、2011年5月に発足した岩手県内の女性グループ「エンパワーメント11(い)わて」のメンバーを中心とした8名。東日本大震災女性支援ネットワーク政策提言アドバイザーで東京大学社会科学研究所特任研究員の皆川満寿美による「『女性の視点』から東日本大震災からの復興を考える」に始まり、続いて「イコールネット仙台」代表理事の宗片恵美子さんから「女性と市民活動〜イコールネット仙台での経験から」、愛媛大学農学部准教授の中道仁美さんから「農・山・漁村の復興と女性の活動」と題してお話をいただきました。

参加者からは「すべてのところに女性視点が大事」「それぞれの水準でやることが必要」と繰り返して話していたことが印象的で、これからの私達の活動のヒントを得た」「女性が地域で活動していくのは大変で、ステップを踏んで理解してもらうことが大事なことが良くわかった」「自分も発言することで、自分なりのまとめができてよかった」「現実の中で全体的に見通しをもってお手伝い(復興支援)が出来る自信がついた」等の感想をいただきました。

このワークショップは、続いて来月12月15日、岩手県釜石市の釜石市教育センターで「女(わたし)たちの復興・復幸 連続講座・交流会 in いわて」として開催される予定です。

 

【参加者の声〜アンケートから】

■「女性の視点」から東日本大震災からの復興を考える(講師:皆川満寿美)はいかがでしたか?

– 「すべてのところに女性視点が大事」「それぞれの水準でやることが必要」と繰り返して話していたことが印象的で、これからの私達の活動のヒントを得たような気がします。データ・資料をもとにしたわかりやすく鋭いお話しを伺うことができて感謝いたします。
– どの場もそうですが、誰かが声をあげないと気づかないのが残念です。
– 普段の生活からこんなに変わった状態で大変になった事。毎日のくらしの中で非常時の対応についていくべきだと思った。

■女性と市民活動~イコールネット仙台での経験から(講師:宗片恵美子さん)はいかがでしたか?

– 社会学級からの立ち上がり、現在の活動のパワーはすごいなと思いました。調査の中で、女性の参画が必要項目で「この数値が欲しかった」というやり方や防災リーダーへの育て方など、しかけややり方も大事なんだなと思いました。そして、そうせざるをえない現状があることを知りました。
– 女性が地域で活動していくのは大変で、ステップを踏んで理解してもらうことが大事なことが良くわかりました。町内会はむずかしいですよね。変にえらそうな人がいて。
– 困難な環境の中で「女性」の立場を重視し、やっていくという事。自主的にはじめた。力強い事だと思えた。

■農・山・漁村の復興と女性の活動(講師:中道仁美さん)はいかがでしたか?

– 農林業従事者の話を聞くことはなく、興味もなかったのですが、いいきっかけを頂きました。農村だけではなく、私達の社会にも通じる話がいろいろあったと思います。
– 最低賃金¥653で起業してもやっていくのは大変でしょう。グループとのつながりが宝、若い人達のグループ活動が起業につながっていけば良いと思いました。
– 農・林・漁の状態がきちんとわかった。

■ワークショップ参加前後で、復興に向けてあなた(あるいはあなたのグループ)ができることやしたいことが具体的に描けるようになりましたか?

– 具体的になったわけではありませんが、みなさんの感想やらを聞き、自分も発言することで、自分なりのまとめができてよかったです。
– 現実の中で全体的に見通しをもってお手伝いが出来る自信がついた。

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