10月17日の「世界の貧困をなくす日」に際して、南アフリカ共和国とスリランカから市民活動家が来日。石巻市の「石巻国際まつり」に参加しました。

南アフリカのローズ・タマエさんは、若いときに3度もレイプの被害にあい、HIVに感染しました。自分の命を断とうと決心し、ヨハネスブルグ郊外の旧黒人居住区へ移住。しかしそこで自分と同じような境遇の女性たちに会い、考え直したそうです。

性暴力被害にあったり、HIV陽性の女性たちとともに、自助グループ「Let Us Grow」を結成し、訪問看護などを中心に活動しています。南アは女性のレイプ被害が後を絶たない国。それでも「自分たちのできることから」をモットーに、住まいの問題や親を失った子どもたちの世話、女性たちの生活する力をつける活動を展開しています。

「私たちはサバイバー(生存者)です。手を取り合って助け合えば、何かが成し遂げられるはず」と被災地の女性たちに力強く呼びかけていました。

スリランカから来日したバサンタカラさんは、タミル人の女性たちが抑圧されて生活している状況を話してくれました。スリランカの津波では、普段から一人で歩くことを許されていないタミルの女性たちが、逃げ道がわからず多く被害にあったと説明していました。

石巻の女性たちから手作りの香り袋をおみやげにもらい、帰国したらぜひタミルの女性たちにも紹介したいと話していました。高齢になっても日本の女性たちが働いていることや、被災したあとにも様々な活動に積極的に参加されていることを知って驚いていました。とても勉強になったそうです。

今回の石巻訪問は、どちらか一方が援助されるだけでなく「助け合う」ことの重要性を確認しあえた機会でした。

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