みやぎジョネットは、長期継続震災支援を念頭に立ち上げた団体です。被災者当人として、またそれまで1月半の個人的支援活動を経て、情報の重要性と小さなことの大切さ、そして視線を合わせ丁寧に関わりたいとして進めて参りました。

町 ごとなくなる津波被害の凄まじさやご苦悩は、やはり実際に現地の泥濘や臭いの中に立ち、五感を通して知っていただきたいと思っています。「とにかく何でもいいから」せずにいられなかった女性の声を先ずは聞いてあげて欲しい。被災者と支援者の仲介役になりたいという思いから、語り場の構想は簡単に決まり膨れていきました。

準備を進める中、仙台では仕事が始まり行事が重なり、人的確保が難航しました。被災地との交通事情を考えると、一堂に会することは無理です。避難所では「ご自由にインターネットをお使いください」と貼りだされているものの、ロックがかかっていたり、電波が弱かったりと不都合もありました。何しろ、水道が復旧していない、携帯が通じない、自家発電に頼っているといった状況下です。

「語り場」功を奏し。当日は聞いてみなければ分からない事が色々話されました。携帯メールをしたことのない女性はスカイプを知って驚いていました。女性視点の発言をみました。可能性が広がりました。一つの発言に対して多くの反響が寄せられ、素早い対応が必要になること、よく考えてから発言しなければならないことを再認識しました。顔が見える話し合いの意義が語られ、さら更なる機会を望む声が上がりました。リハーサルなく当日を迎えましたが、登壇者の間で親交が深まり活動の潤滑油になりました。会場で変装を外した被災者もいます。

登壇者はみな、 自分の町の人たちのことを胸に動いています。私たちはこうした女性の傍らにいて、失うばかりにせず、共に何か残せるものを作っていきたいと願い今後も活動を続けていく予定です。

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