91年からウィメンズネット・こうべという団体で、男女平等社会の実現をめざし活動をしていました。94年の春、女たちが本音を語り元気になるスペースとして「女たちの家」を開設。DV被害の相談が寄せられ12月にシェルター活動を始めるようになった矢先に、震災に遭遇し「女たちの家」も失いました。

震災直後「女性支援ネットワーク」をたちあげ、電話相談や女性だけで語り合える支援セミナー、乳幼児を連れたお母さんの集いなどを開催。そこに、避難所の女性役割の強化、不当解雇、児童虐待、DVや性被害などさまざまな声が寄せられました。

女性が男性より1000人多く死亡、10万人近いパート労働者が解雇され、女性の貧困が浮き彫りになりました。「日本には男と女という階層があり、災害は同じようにきたが、被害は女性たちにより深刻だった」と痛感しました。残念ながら当時、女性の人権や女性への暴力はあまり問題とされませんでした。

あれから17年、東日本大震災による被災地の女性たちの状況はどうでしょうか。
確かに女性に対する暴力防止の取り組みはされています。しかし、災害救援や復興における男女共同参画という点ではまだまだ不十分です。3.11以降、内閣府は何度も自治体に避難所運営や、復興計画策定に女性の参画を要望していましたが・・。雇用創出も男性に偏っています。これは日頃から意思決定の場に女性の数が少ないことが大きな要因だと思います。

日本は現在、世界の男女格差ランキングで135か国中98位。ジェンダー格差の大きい国ほど災害時の女性の被害は大きいという調査があります。被災地の女性たちの一日も早い生活再建や、復興に女性の声を反映させるため、ジェンダーの視点に基づいた新たな制度や仕組みが必要です。

全国各地の女性たちが連携し、知恵をだしあってつくっていけたら、それは全ての女性たちの明日につながると信じています。

NPO法人ウィメンズネット・こうべ代表理事
東日本大震災女性支援ネットワーク世話人 正井禮子

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